玉名市山田において地震被害の棟を積み直し 太洋瓦総工
このような施工でよく落ちなっかたものです!!
下から見てもほとんど分かりませんが、上ってみたらご覧のとおり、かなり緩んでいます。
修理は不可能ですので、積み直すことにしました。
上の写真は解体の様子です。棟に積む瓦(平のし)を割らずに、棒積みしてあります。棒積みが悪いと云うのではありませんが、間に挟んだ屋根土と漆喰は、ほとんど役目をはたしていません。・・・一枚目の写真で分かるとおり、銅線で縛って形を保っているだけの状態でした。
棟の土台にポリシートが入っていました。雨が入らないようにとの配慮かもしれませんが、納得出来かねます。このような施工をすれば地瓦の下の土と棟土台が分断されて弱くなります。
鬼瓦の裏の土は何のためでしょうか? 鬼瓦の後ろをモルタルで巻いてあったので見えませんでしたが、明らかな施工ミスです。
棟土台が完全の固まったところで、元のように瓦を積み直しますが、ステンレスの釘を刺して、瓦どうしをすべて接着し崩れないように積み上げます。
瓦の間にはなんばん漆喰をしっかり挟んで、瓦用接着剤も挟んでいます。
(写真をクリックすれば拡大するので、細部まで確認できます。)
このほかに、下屋根の隅棟の補強なども行いました。
昼間は暑くて屋根に上がっておれないので、早朝5時半からの施工でした。
H.28.8.11〜8.13